本読み記録004/『小学生の子の成績に最短で直結する勉強法』菊池洋匡

成績に最短で直結、と思わず手に取る強めなタイトル。
中学受験で鍵となる記憶に着目して、メカニズムの解説からの具体的なアプローチまで「記憶」にまつわる勉強法を書いた本。

データを使いながらの方法論と、伸学会の代表を務める菊池洋匡先生が現場にいらっしゃるからこそわかる感覚的なところ、合わせ技で説得力があります。理系のお父様に人気(本の中に書いてありました)と言うのも納得。

時間の使い方が大事な今こそ、非効率的な勉強をしないための軌道修正に使えそう。「覚える」ということについても活用の仕方に重きを置いて、「それをやろうと子供に思わせる方法」までが大事と、親の関わりありきなことをしっかりと話してくれています。

「ブロック学習」より「ランダム学習」

この本の中紹介されているアプローチの中でも、特にご家庭に取り入れてほしいのが「ランダム学習」という方法。よくわたしはセット解きなんて言い方をします。
これに対して、塾のカリキュラムや問題集を順番通りに解くことは「ブロック学習」と呼ばれており、新しい単元の学習の際にはこういった単元で区切った方法で行うことが一般的です。でもいつでもその学習の仕方をしていると、「いまやったのと同じ解き方をすればOK」とどの解法を使うべきかを考えるというアクションを省いてしまっていることになるのです。

お気づきの通り、テストのときはこの単元ですよ、このやり方でやってくださいと指示はありません。(単元指定の復習テストは別)このトレーニングなしには範囲無しの「ランダム」に出題されるテストに対応できるようにはならないのです。

日々の「ランダム学習」は家庭学習ならではできること。ともすれば解法の暗記になりがちな算数は早い段階でこのやり方を取り入れることで点数アップにつながるのではと思います。家庭への効果的な取り入れ方は本書にアイディアがたくさん、ぜひご家庭に合ったやり方で取り入れてみてください。

算数ができるようになるために必要な両輪

後半には科目別勉強のコツという章があり、前述のランダム学習以上に具体的なアプローチが書かれています。その中でそうそう、と頷いたのがこれ。算数は土台となる能力解き方としての知識の2つがバランスよく必要ということ。

塾で習って繰り返せばできるようになる部分も多くあるでしょう。でもその先の「見たこともない問題」に柔軟に対応する力は教わるものではなくて鍛えるものだと思っています。「土台となる能力」については塾は請け負ってくれませんから、家庭の中で鍛える必要があります。

例えば幼児教育で新しい分野の学習を扱う場合には、ペーパーありきではなく、図形や数の感覚をよくするためにいろいろな折り紙、パズル、おはじきなど様々な具体物を取り入れています。
これはお受験をするから必要というのではなく、ペーパーでテクニックや理屈を学ぶ前に、「こういうものなのだ」と体で感じてほしいという意図で行っています。
一朝一夕でつく力ではないので、どんなに時間が短くても家庭で少しずつ繰り返すことが効果的だということを指導を通して痛感しています。

土台となる能力が足らないなら演習でカバー

とはいえ、中学受験の勉強を本格的にスタートしてからそのような時間を取るのも難しいというのも承知しています。ここからは本のレビューではなくわたしの考えですが、土台となる能力が不足していたら解き方の経験値を増やすしかないと思っています。
算数は経験値、中でも特に図形はその要素が強いのでとにかくいろいろなパターンの問題を解くこと。試験の時に「見たことある!」という確率を上げるために副教材を使うことをお勧めしています。

算数はわたし自身、受験生のときに苦労してできるようになったタイプ。算数が「得意」になりたいという気持ちがまだくすぶっているのか、日々算数の演習テキストにあたっています。
副教材については自分が現役のときに使っていた老舗テキストをはじめとして、実際にテキストを解いてみて感じたこと、まとめてみようと思っています。

今日はこのへんで。

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